■ Eos

■ Norev(France)

■ 1/18

夏の海辺をオープンで走る。いちばん絵になりそうなシチュエーションですが、実際にオープンに乗っている方であればわかるように、夏の昼間だけはオープンが辛いです。とくに昨今の容赦ない日本の夏場でルーフを開け放つことは、日焼け以上 に熱中症の危険があったりします。

日本ほど夏が過酷ではない欧州の人は、とかくオープンカーが好きです。メルセデスも、BMWも、その他多くのメーカーがラインナップにオープンを欠かしません。

このEosは、ロングセラーだったGolf Cabrioletの生産終了後、それよりも上級クラスのオープンカーとして誕生しました。布製のいわゆる"幌"ではなく、ガラスとスチールのルーフを装備しています。モデルは1/18スケール。パーツを替えることでオープン、クローズの状態を再現できます。1/18というのは、ミニカーとしては大きい方です。

ルーフ開閉メカニズムの搭載を商品企画チームも一度は検討したに違いありません。だがしかし、実車は、そんな想いを軽く吹き飛ばす実に凝った開閉メカニズムを採用しています。左右どちらからでも開ける冷蔵庫がありますが、Eosのトランクリッドは、まさにそんな感じです。

乗っている方が近くにいらっしゃる人は、ぜひルーフの開閉を見せてもらってください。そのままボタンを操作し続ければロボットになるんじゃないか、というくらい"トランスフォーマー"です。



◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。