■ 1982 FACT BOOK

■ Volkswagen(Canada)

■ 70pages



セールスマスターになるために、と冒頭に書かれています。1982年当時のフォルクスワーゲン・ディーラーマンが胸ポケットにしのばせていたであろう、珠玉のコンパクト資料集。大きさはスマートフォンくらいで、全70ページ。

そのセールスマンとしての心得にはじまり、当時のラインナップや販売モデルのスペック、そして扱っていたボディカラーの色見本がセットになっています。
メタリックの色見本はきちんとメタリック印刷になっており、小さくも力の入ったFACTBOOKです。1982年は初代Golfの最後の年で、北米市場向けのこの資料ではRabbitの名で載っています。

一緒に並べているのは、1/87スケール、ドイツ・ブレキナ社のGolfです。その他、扱い車種はRabbit Cabrio、Jetta、SciroccoやVanagon(空冷)、そしてPick-up Truck(Golf Caddy)など。

各車のページには、そのモデルの特徴、Rabbitであれば"内装とコーディネートしたカーぺット"などの記述があり、Vanagonのところには、"フロントのメッキVWエンブレム"とまで書いてあります。果たしてそれは、ニュースだったのでしょうか。

ボディーカラーは実に35色も用意があり、それぞれの色見本に対応車種が明記されています。水色のPick-Upとか、個人的にはたまらないですねぇ。


セールスマンの心得を最後まで読んでいくと、表彰制度に行き当たります。成績優秀なセールスマンには、Movado(Swiss)の時計を進呈する、とのこと。

ほかの年代のもあるなら見てみたいものです。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。