■ Golf

■ Norev(France)

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なかなか手の込んだエンジンルームです。ちょっと旧いゴルフ乗りの皆様には、見慣れた光景でしょう。

ミニカーメーカーで「型を彫る」といえば、ボディ形状やフロントグリルなどの造形が表舞台と思われますが、この冷却水のパイプとか、プラグコードとか、そういうものの型をコツコツと彫るのは、なかなかにシブい作業であろうと思われます。

ディストリビューターやパワステのポンプまで全部型を起こしてつくってるワケです。


部品が揃ったら本物みたいに流れ作業で組んでゆくのでしょうか。

自分で組み立てるプラモデルなら、これでもかというくらい細かくパーツ分けされているものもありますし、F1のようにエンジンそのものが鑑賞対象になるような車種であれば納得ですが、完成品ミニカーの、しかも素のゴルフのエンジンルームをここまで再現しよう、というメーカーの心意気には敬意を表します。


イキオイ、エンジンまわりの話ばかりになってしまいましたが、全体の雰囲気も申し分ないゴルフ2。ディスプレイ時に表情をつけてくれる開閉可能なドア類もかっちりしたつくりです。


牽引フックやドアノブなんかもいい雰囲気。かつて乗っていた方、今も元気に走らせている方......実物を知る人も満足の一台です。

初めて買ったクルマがこのゴルフ2だった私は、4ドア・ナス紺のモデルを希望。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。