■ Taro

■ Volkswagen(Germany)

■ 112mm

■ Serial No. 97/222

あるのです、こういう車種が。

かつて私も、実車の情報を知らぬころドイツの街なかで見かけて「?」となったのでした。

「Volkswagen Taro」、フォルクスワーゲン太郎、です。冗談みたいですが、日本人の名の太郎から命名されています。


このクルマは、トヨタとの提携で生まれた車種で、VWエンブレム以外、ほぼトヨタ・ハイラックスそのものだったようです。実車はガソリン、ディーゼル、二駆、四駆、ダブルキャブ仕様などいくつものモデル展開がありました。


ミニカーの箱にあるように、1989年に誕生し、商用車を担っているハノーファー工場が生産を担当しました。モデルは、おそらく生産開始を記念したものと推定されますが、Serial No.97/222というのが本当ならばかなり生産数の少ないミニチュアのようです。


日本人らしい名前......ということで命名されたのだと思いますが、逆ならば、「トヨタ・シュミット」とか、「トヨタ・シュナイダー」、とかでしょうか。それはそれで格好いいですね。

ドイツの方々に、Taroの名はどのように映っていたのでしょう。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。