■ Sleeper Aero

■ ERTL(U.S.A)

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フォルクスワーゲンの部品には、そのひとつひとつに部品番号が割り当てられていまして、それはキーホルダーやグッズにも当てはまるのですが、このトラックのミニチュアにも「ZVW875 000」という純正パーツナンバーが付与されています。正規ディーラーで普通に発注できたのですね。


トラクターヘッド(牽引車)の部分はグリルにある特徴的な斜めのラインからするとVOLVOでしょうか。トレーラー部分の真っ白なボディには、非常に細かな文字で各国の言語による"純正パーツ"という単語がびっしり並んでいます。ちなみに、全フォルクスワーゲンを構成するパーツは約60万点あるそうで、この恐るべき数のパーツひとつひとつに番号が与えられ、必要とあらばすぐに供給できる体制というのはなかなか凄いことだと思います。

このミニカーを作っているアメリカのERTL(アーテル)は、おもにアメ車やいわゆる農機のトラクターなどをつくっているメーカーで、そのラインナップを見ると、このトレーラトラックはちょっと異色です。「Sleeper Aero」という車名からすると、運転席の後ろにベッドがあるのでしょう。秘密基地みたいでわくわくする装備です。


実際にアメリカではこのようなトラックの実車があって、広い大陸をパーツ満載で走っているのでしょうか。ドライブ中に見かけたら追いかけてしまいそうです。

呼び止めたところで、パーツの即売はしてくれないでしょうけれど。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。