■ Golf

■ TOMYTEC(Japan)

■ ChoroQ Zero

しかも、ですよ----文章の冒頭から、しかも、で始める無作法をお許しください----これはまた......いい品なのですよ。

モノはチョロQですが、この気合いの入り方は尋常ではありません。モデルとなっているのは、スモールテール、メタルバンパー仕様の初期型ゴルフ1。


これは、「大人向けチョロQ」というコンセプトでつくられている"ChoroQ Zero"というシリーズで、ジウジアーロ氏の手になる実車デザインの雰囲気を十分保ちつつ、あのチョロQボディに落とし込む手腕はなかなかのモノだと思 います。フロントグラスやグリルの銀モールからすると、グレードはGLでしょうか。

もともとタカラの商標だったチョロQですが、2006年にトミーと合併し、トミーテックとなったのですね。

タカラ時代にも初代ゴルフのチョロQは存在していました。写真の白いGTIがそれですが、4灯グリル、フロントスポイラー、派手目のフェンダーアーチなど、スパルタンな装いのゴルフ1でした。サンルーフも装備でしたね。
しかし、このたびチョロQ Zeroとして登場したこのゴルフは、新金型でつくられています。ウインドーまわりのデザイン、フェンダーアーチ、そして鉄チンホイールにいたるまで、初代ゴルフの素朴な雰囲気により近づいています。現オーナーがいうのだから間違いございません。

ボディカラーもさまざま用意されおりますが、私としては、ぜひとも"ミズイロ"を製品化して欲しい! 1ダースは買います。


そして、冒頭の"しかも"はどこにつながるのかということですが、なんと、おそらく、意図的に、大きさ的にも限られたリヤの造形の中で、あの"スワローテール"が再現されているのです!!

「?」という方は、"Golf Mk1 Swallowtail"でいますぐ検索!

ここまでやって、しかもスワローテール! すごいぞ大人のチョロQ!


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。