■ Golfito

■ PAYA (Spain)

■ Blechauto

"ゴルフちゃん"。スペイン語では-itoの接尾語で「小さい」「かわいらしい」というニュアンスになるそう。この"Golfito"はスペインのPAYAというメーカーのブリキの玩具。レモンイエローとブラックのツートンが洒落てますが、ゴルフにしては少々ホイールベースが長く愛嬌のある造形です。


初代ゴルフのカブリオが誕生した1979年頃はブリキの玩具の終焉期にあり、ゆえにブリキ製の水冷フォルクスワーゲンはあまり種類がありません。少々スラントしたノーズには、MONZA80とかGRAND PRIX MONACOと言った表記が見られます。

ブリキメーカー自身のロゴがデカデカとエンジンフードに印刷されてるのを見ても、細けーことはいいんだよ、という古き良き時代のおおらかさを感じます。


これは、とあるスペインの人から譲り受けましたが、この細いブラ製のロールバーがよく折れずに残ってたなぁ、と。日陰で保管してますが、ボディのレモンイエローが少し褪色してしまってるのが気になります。


あまり目にしないブリキのゴルフカブリオ、大切に次世代に残して行きたいと思わせる一台です。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。