■ Passat

■ CKO (West Germany)

■ 1/35

■ Friction powered

■ Tin Toy

西ドイツ製、ブリキのパサート。

実車は、すでに8代目を数えますが、こちらは初代パサート(B1)のヴァリアントになります。

1973年になだらかなルーフを持つファストバックモデルがデビューし、後にワゴンボディが加わりました。


このCKOというメーカーは、創業が1910年という歴史あるメーカー。ハズミ車による走行メカを搭載したブリキボディのクルマを多く手がけていました。

フォルクスワーゲンの水冷モデルはこのパサートだけのようですが、他にTyp1(ビートル)、Typ2バス(前・後期型)もラインナップ。

ブリキ製と聞くと、ディテールの甘い玩具的佇まいを思い浮かべますが、このパサートは、細いピラーやシャープなリヤゲートなど、お子様というよりは大人向けのつくり。クルマのミニチュアにおいて、デフォルメを好まないドイツのマイスター魂を感じます。

製造から40年以上経っていると思われますが、塗装にもタイヤのゴムにも劣化は見られず、西ドイツ製品の質の良さを実感できるミニカーです。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。