■ Passat GLS

■ Conrad (W.Germany)

■ 1/43

流麗です。

「B2」と呼ばれる2代目パサート。派手さはないけれど、道具としての端正な美しさを持つこの5ドアハッチバック、残念ながら日本には輸入されなかったようですね。


最新のアルテオンにも通じる、大きなリヤゲートと6ライトキャビンの流れるようなフォルム。もし今、町中で見かけても目を奪う佇まいは、さすがジウジアーロ・デザインです。

ミニカーは、1981年、ドイツのConrad(コンラート)から登場。シャシーの刻印が、W.Germanyの時代です。


いまこのブランドを検索するとパワーショベルやダンプカー、工事現場のタワークレーンなどのミニチュアが出てきます。

その筋の方々には有名な"重機・建機"の精巧な模型ブランドなのですね。過去にはときどき乗用車もつくっていて、そのわずかなラインナップの中にこのパサートやポロが存在します。

80年代のミニカーに見られる可動式のドアやエンジンフードが良いですね。


昨今、効率を考えてか、この1/43スケールでもレジン(樹脂)製の精密ミニカーが全盛ですが、果たして50年、100年という時間の中での耐久性というのはどうなんだろ、と思ったりします。

いきなりボディが割れたりしたら哀しい。時を超えて美しいフォルムを残すには、このパサートみたいな分厚いダイキャストのボディがよさそうですが。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。