今回のドイツ訪問、実はIAAよりもアウトシュタットがメインだったりする。前日のモーターショー取材による疲れはあるが、アウトシュタットに行けるという事でテンションはやや上がり気味だ。と言うのも、8speed.netをはじめた時に、いつかは訪れてみたいと思っていたからである。
宿泊先があるマインツからウォルフスブルグまで400km以上。日本であればかなり憂鬱になる距離だが、ドイツでは想像以上に走りやすかった。これはアウトバーンの走りやすさもあるが、ドライバーのマナーの良さも大きいのではないだろうか。追い越し車線をマイペースで走るクルマも無いし、トラックは原則として右側を走るので、工事による斜線規制や合流以外ではひたすらスムースに走ることができた。宿泊しているマインツからハノーバーに向かってアウトバーンを走る。3時間半ほどで「ウォフスブルグ」看板を目にする。「もうそろそろ到着かな!?」と思った瞬間、後ろからいまだかつて経験したことが無いほどのスピードで迫ってくるクルマが!!それは物凄いプレッシャーでもあった。走行車線に移るや否や、あっという間に抜き去っていった。よく見ればブガッティ ベイロンだ。工事による斜線規制が前方にあったためにベイロンは急ブレーキを踏んだ。と同時にリアスポイラーがポップアップした。話では聞いていたが、まさかそんな瞬間を目にするとは思わなかったので、生方さんも私も大興奮でした。ベイロンのナンバーを見るとウォルフスブルグナンバー。もしかして乗っていたのはM・ビンターコルン氏だったのか? 笑

昼前にウォルフスブルグ市内に到着。左手にあるフォルクスワーゲン本社や工場が見えてきたらアウトシュタットはすぐ近く。アウトバーンの途中から「AUTOSTADT」のサインが出ているので、地図が無くても迷うことは無い。

入り口正面にチケット売り場がある。チケット代は大人15€。ちなみに無料で入れるレストランやショップもある。チケットを購入した後は、すでに5回もアウトシュタットに来ている生方さんにガイド役をお願いしてアウトシュタットツアー開始。

ランチタイムではあったが、とりあえず向かったのはタイムハウス(ZeitHaus)。ここにはVWグループ以外のメーカーも取り揃えられている。タイムハウスを巡れば、自動車の歴史を名車と共に振り返ることができる。Type1、各世代のゴルフ、初代パサートなど新車同然のコンディションに驚きました。
生方さんによると、定期的に展示車両が変わっているとのこと。




今回タイムハウスで見たクルマは、随時「GALLERY」で紹介する予定です。乞うご期待!

タイムハウスの1階には「庵アン」という日本食レストランがある。今回は行かなかったが、とても不思議な雰囲気のレストランです。ここでお昼を食べなかったのはもちろんアレを食べるため・・・

(続く)

(Text & Photo by M.MAKIMURA)

おまけ: