地中海の真ん中、イタリアとアフリカに挟まれるように浮かぶ小さな島、マルタに来ています。のんびりするのと語学研修を兼ねて約一ヶ月の滞在予定です。


10代の若かりし頃に、この国の写真集を見てから、ずっと来てみたかった国。いろいろな海を見てはその青さを目に焼き付けてきたけれど、地中海の青さは今までに見たことのない青色をしているように思います。

海の色ってどうしてこうも色合いが違って見えるのでしょう?陽の光の強さや角度、気候や海水の温度、流れ方、深さ、風、砂、環境や見ている人間の感情...そんな違いで微妙に色を変えるのでしょうか。

さて、この国のクルマはと言うと、あらゆる国のクルマがまんべんなく混在していて、特に多く見かけるクルマのメーカーをあげるのが難しそうです。ただ1つ共通しているのは、ほとんどのクルマのサイズがコンパクトだという事。マルタ島は面積が小さく東京23区の半分ほど。駐車場もとても少なくミニバンやSUVはほとんど見かけません。コンパクトなクルマの方が断然使い勝手がいいのでしょう。フォルクスワーゲンではポロやゴルフが人気のようです。この国では、日本と同じくクルマは基本的に右ハンドル、左車線を走ります。

海岸沿いを散歩していると、オープンにした濃いブルーのビートルを発見!!ドライバーの男性は反対側の歩道を歩く知人を見つけると、陽気に大きな声で話しかけ、強い日差しの中を気持ちよく走り去ってゆきました。

マルタの人々は主にマルタ語と英語を話しますが、マルタ語はアラビア語に近い響きで、フランス語やイタリア語にも似ているところがあるようです。そして大きな声の人が多い!民族は北アフリカ系、中近東系、ヨーロッパ系で構成され、人々の髪の色や肌の色も様々です。
紀元前8000年、あるいは5000年もの長い歴史の中で、多くの民族が足跡を残してきたマルタ島。その歴史と様々なクルマが偏ることなく入り混じる、現在のクルマ事情は面白いつながりがありそうです。

(Text by S.HANAMORI)