Up! Liteのインテリアは、機能性と日常的な使い勝手が追求されている。運転席回りの各種コントロールは直感的に操作できるようデザインされているが、その目的とするところは、説明書を読まなくても走り始められるほどの容易さ、インタラクティブ(双方向性)の獲得としている。それを具体化しているのは、3台のディスプレイだ。
シートには、前後ともに新機軸が盛り込まれている。フロントシートは軽量構造のバケットシートで、ひとつのユニットとしてデザインされているため、シートアングルを自由に調節することが可能としている。また、新タイプのイージーエントリー機構によって、リアシートへのアクセスも良好。シート外側に接地されたループを引くと、シートは前方に大きくスライド、若干傾斜もして、十分な開口部を生み出すという。リアシートは、ヘッドレストを倒せば、それがロックの解除となって、シートバックが倒せるようになるというメカニズムを採用する。フォルクスワーゲンはこれを"イージースイッチ"と名付けている。
(Text by M.OGURA)