数字から見えてくる、ル・マンにおけるアウディの強さ!?




9勝アウディは通算9勝を挙げている。これはフェラーリと並んで、通算優勝回数としてはポルシェ(16勝)に続く2番目の記録となる。

75%アウディはこれまでル・マン24時間レースに12回参戦して9回優勝している。実に勝率は75%。またこれまでにエントリーした36台のうち23台が表彰台を獲得している。表彰台を獲得する率は64.9%と、こちらも高い数字を残している。

11勝アウディが挙げた9勝の内、実に7勝を占めるチーム ヨースト。チーム ヨーストは11回の総合優勝を誇る強豪チームだ。

4回アウディは2000年、2002年、2004年に続いて、2010年も1位から3位まで表彰台を独占した。またディーゼルエンジン搭載車としては初めての快挙である。

4勝2006年以来、5年連続してディーゼルエンジンを搭載しているクルマがル・マン24時間レースで優勝している。その中でアウディは4勝を挙げている。

225.228km/h今回優勝した9号車の平均速度は225.228km/h。これはル・マンの歴史の中で最速の平均速度である。ちなみに2位の8号車は224.659km/h、3位の7号車は223.524km/h。

5410.713km優勝した9号車は397周、総走行距離にすると5410.713kmを走破した。1971年にポルシェがつくった5335.313kmの記録をアウディは更新した。これまでポルシェが持っていた記録は、1990年に安全性を考慮してユノディエールに2ヶ所シケイン設置したために破られることはないといわれていた。

43.43L/100km高い平均速度にもかかわらず、9号車は100km走行するのに43.43Lの燃料を消費という高い燃費性能も示した。また11セットのミシュランタイヤを使用。1セットあたりの走行距離は491.9km。

133周397周のうち、133周を9号車はトップで走行した。

3分21秒541アウディR15のベストラップは、A・ロッテラー選手が334週目に記録した3分21秒541。これはM・ロッケンフェラー選手が予選で記録した3分21秒981をしのぐものだ。予選タイムを上回るラップタイムを334周目に記録するとは!?

29歳優勝した9号車をドライブしたT・ベルンハルト(29)、R・デュマ(32)、M・ロッケンフェラー(26)、3人の平均年齢は29歳。アウディに勝利をもたらした最も若いチームである。

11回ル・マン マイスターの異名をとるT・クリステンセン。ル・マン24時間レース史上最多の8度の総合優勝と3度の3位と、計11度の表彰台を獲得している。実は2位の記録はない。

11人これまでにル・マン24時間レースでアウディをドライブして優勝したドライバーの人数は11人。T・ベルンハルト(1回)、D・カペッロ(2回)、F・ビエラ(5回)、R・デュマ(1回)、T・クリステンセン(6回)、JJ・レート(1回)、A・マクニッシュ(1回)、E・ピロ(5回)、M・ロッケンフェラー(1回)、M・ヴェルナー(3回)、そして荒聖治(1回)である。

(Text by M.MAKIMURA)