延期となっていた"LE VOLANT CARS MEET 2011"が4日、横浜赤レンガ倉庫で開催された。自動車雑誌ル・ボランが主催するこのイベント、昨年は5月の連休に開催されていたが、今年は3月の大震災の影響を受け、5月の開催は自粛。しかし、要望が少なくなかったことから、関係各方面の協力を得てようやく開催にこぎ着けたとい。
■台風12号にも負けず

会場のオープンは午前10時。早くからこのイベントを目指してやってきた人が多かったようで、10時過ぎにはもうイベント真っ盛りという雰囲気。この日、4日はまだ、歩みの遅い台風12号の影響が少し残っていて、時折雨がパラッパラッときていたものの、概ね傘を差すまではなく、ジックリと展示車両を観察(?)、あるいはトークショーや試乗などのプログラムを楽しめた模様。

展示車両はル・ボラン誌の輸入車に強いという性格をそのままに、輸入車が多く、中には滅多にお目にかかれないモデルもあった。プログラムのひとつに、輸入元の広報メンバーが自社製品を説明するというのがあったが、これに聞き入る人も。また、このイベントの特徴のひとつだが、ル・ボラン誌のリポーター陣がほとんど顔を揃えているため、捉まえて質問をぶつける、またサインをリクエストするなど、来場者が普段できない交流を楽しんでいる様子がうかがえた。

試乗は前回にも増して、申込みが多かったようだ。自ら運転できるわけではなく、あくまでも同乗しようという形だが、乗りたかったクルマで横浜の街をちょこっと散歩する感じはなかなかいいもののよう。ボルボは例によっえ、衝突回避システムのデモンストレーション。トークショーでは、片山右京さんらが登場し、用意された観客席では足りず、立ち見もたくさん。ともあれ、クルマ好きなら、なんだかんだと楽しめる一日となったようだ。

ル・ボラン誌によれば、このカーズミート、来年は開催日を5月の連休に戻して開催する予定とのこと。もちろん、幕張で開催されるモーターショーとは違って展示台数も少ないが、このイベントのこぢんまりとして和気あいあいとした雰囲気は他ではなかなか得られないもの。来年の開催を楽しみに待ちたい。

(Text by M.OGURA)