フランクフルトショーのフォルクスワーゲンブースには、ファンには見逃せないコンセプトカーが展示されていた。



それが「ビートル フェンダー」だ。

写真ではわかりにくいかもしれないが、ブラックのボディには、いたるところにクロームのデコレーションが施され、また、19インチアルミホイール「サークル」や30mm低められた地上高などにより、実にスポーティな印象に仕上がっている。


ご存じのとおり、新型ビートルにはオプションとしてフェンダー社のプレミアムサウンドシステムが用意されている。フェンダーとパナソニックが手がけたこのオーディオは、専用のウーファーと10チャンネル・400Wのアンプがおごられ、また、ドアスピーカーのイルミネーションやアンビエントライトなど、サウンド以外の部分でもさまざまな装備が追加される魅力溢れるオプションである。

このプレミアムサウンドシステムを搭載したスペシャルなコンセプトカーがビートル フェンダーなのだ。ダッシュボードには、コンセプトカー用に追加されたギターアンプ(!?)が存在感を示している。資料によると、真空管式らしい。
ダッシュボードが「サンバースト」塗装というのも泣かせる演出だ。オーディオやエアコンのロータリースイッチも専用のデザインに。写真では確認しにくいが、DSGのシフトレバー横にはピックホルダーも用意されている。



写真右上はラゲッジスペースの様子。スピーカー上のプラグにギターをつなげば、ビートルでそのサウンドが楽しめるというのだ。

凝りに凝ったビートル フェンダーだが、現時点ではコンセプトカーに過ぎないという。リクエストが多ければ市販化の可能性も!?


(Text by S.Ubukata)