みなさんは、
これまで、プロフェッショナルのモータースポーツチームを支えてきたSRE(ザックス・レース・エンジニアリング)が、公道走行用としてはじめてアフターマーケットに投入したのがこのRS-1。減衰調整と車高調整が可能なサスペンションセットは、SREがニュルブルクリンクの旧コースやドイツのアウトバーン、そして、ドイツの市街地を走り込んで生み出した商品です。
「RS-1はサスペンションチューニングの意味を変える商品です。サスペンションだけが突出するのではなく、クルマ全体をまとめていく。いわば調律のためのアイテムです」
「ザックスならそれが可能です。なぜならザックスはクルマを知っているから。しかも、フォルクスワーゲンとは、フォルクスワーゲンモータースポーツのオフィシャルパートナー/サプライヤーをゴルフ1の時代から務めてきました」
「もちろんRS-1はモータースポーツ用ではありませんから、他の性能をスポイルしてまでスポーツ性を追求したわけではではありません。全方位でクルマの性能を高めようと考えています。ふだんは奥さまが運転しても、チャイルドシートにお子さんを乗せても快適なうえ、高速の長距離移動も疲れない。しかし、減衰力を調整すれば、ワインディングロードやウイークエンドのサーキットが楽しめる。そんな性能を狙っています」
果たしてどんな乗り味を示すのか? 期待に胸を膨らませながら、サスペンションの交換作業をいつも
装着の前後を比較すると、車高はフロント、リアともに35mmのローダウンになっています。
さっそく、ふだん通勤で使っているスタッフがガレージのまわりをひとまわりして帰ってきました。そこには驚きの表情。「もう少しハードな味付けかと思っていましたが、予想とは全然違っていました。ショックの吸収に余裕がありますね。別のクルマに乗り換えたような印象。ひとことでいえば、とてもリッチ!」
その後、僕自身も街中と首都高を試乗しましたが、荒れた路面でもマイルドな乗り心地を示す一方、高速巡航時のフラット感が高く、長時間・長距離のドライブには打ってつけという印象です。そのうちワインディングロードに連れ出すつもりですが、そこでどんな走りをするのか、いまから楽しみです!
■メーカーサイトリンク
・ハンズトレーディング/ザックス
(Text by S.Ubukata)