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伊豆長岡は、伊豆の中でも北に位置し、クルマでも東名の沼津インターや新東名の長泉沼津インターから30分ほどと気軽にアクセスできる立地にある。
しかし、この日はあえて山間のルートを選んだ。美しい風景を眺めながら、気ままなドライブを愉しめるのがクルマの醍醐味。ちなみに、旅の相棒はゴルフGTIである。
クルマ好きなら、思わず写真に収めたくなる景色。建築家・村野藤吾(故人)が手がけた和の美しさに、凛としたゴルフGTIのエクステリアがよく似合う。
クルマから降り立つと、いつもとは時の流れが違うことに気づく。都会の喧噪や分単位のスケジュールはしばらく忘れて、贅沢な時間を過ごす準備が整っている。
この三養荘、もともとは三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎氏の長男で3代目総帥の久彌氏が、別邸として1929年に建てたもの。京都の庭師・小川治兵衛が手がけた広大な日本庭園と、数寄屋造りの邸宅が、三菱の勢いを物語っている。
この場所は、当時から三養荘と呼ばれていたが、戦後の1947年には旅館・三養荘として営業を開始。その後、いくつか部屋が増築され、さらに1988年には前述の村野藤吾が手がけた新館がオープン。広大な敷地に離れ形式の部屋が点在する落ち着いた佇まいが、ゆっくりとした時の流れをつくりだしているのだ。
部屋は、和室、和洋室、洋室があり、二間の和室タイプに源泉かけ流し温泉付きの部屋が、ふたりで過ごすには手頃かもしれない。といっても、比較的小さな「夕霧」(写真下)でも64㎡あり、ふだん泊まるシティホテルとは段違いの広さである。
静かな空間のなかで、のんびりと過ごすことこそ最高の贅沢。買ったはいいが、なかなか扉を開けなかった本を読むのもいいし、広大な日本庭園をカメラ片手に散策する手もある。
そんな贅沢なひとときが、ここ三養荘にある。自分へのご褒美、そして、妻への労いに、ぜひ訪れたい場所である。
A賞、当たるといいなぁ......。
続く......
(Text by S.Ubukata / Photos by M.Arakawa,Sanyoso)
取材協力
三養荘 Tel.055-947-1111
〒410-2204 静岡県伊豆の国市ままの上270