日本EVクラブが主催するこのイベント、今回から筑波サーキットの「コース1000」に場所を移しての開催となった。
メインイベントは、コンバート(改造)EV1時間ディスタンスチャレンジとERK(手作りの電気レーシングカート)30分ディスタンスチャレンジのレースである。
レース以外では、環境EXPOとして各社のEV・エコカーが展示され、フォルクスワーゲンは先日受注を開始したe-up!を出展した。
フォルクスワーゲン グループ ジャパンの広報担当者は、「e-up!は現在急速充電の最終確認している段階ですのでもう半年お待ちください。フォルクスワーゲンでは電気自動車を特別扱いせず、選択肢のひとつとしているので、EVとガソリン車の差を少なくしています。また、今年の秋口にはプラグインハイブリッドGTEも導入される予定です。50kmまではバッテリーで走れるので、平日はEVとして、休日はガソリン車のように使用し、走りを楽しむことができます」と語った。
パレードランにはe-up!のほか、EVとして初のD1グランプリ参加予定であるプリウスや、初の量産燃料電池車であるトヨタMIRAIも走行し注目を集めた。
行列が途切れなかったのがEV・エコカー試乗会。テスラは同乗試乗となったが、その他のEVやPHVなどは自分で運転することが可能。また、「地方では輸入車ディーラーが少なく、試乗車も用意されていないので、この試乗会が楽しみ」と話す参加者も。
レースの合間には自動車ジャーナリストのトークショーが開催され、8speed.netでもおなじみの吉田由美さんも参加していた。各メーカーのEVへの考え方の違いなど各ジャーナリストならではの視点で話を聞くことができた。
また地元物産コーナーやキッチンカーも用意され、参加者だけでなく見学者にも楽しめる内容となっていた。
最後に表彰式が行われたが、事前に設定した目標に達したり、なるべく多くのドライバーを乗せたりしたチームにも賞が贈られ、速さ以外にも楽しめる工夫がされている。
EVフェスティバルならではのユニークな取り組みがCO2排出量診断。いかにCO2を排出せずに会場まで来ることができたかを競うのだが、徒歩・自転車・EVで来場すれば必ず表彰台に立つことができるので、この賞を狙って去年に引き続き徒歩で来場したというツワモノも。
EVに乗っている人は確実にお土産がもらえるので、興味があれば次回の開催時には行ってみてはいかがだろう?
(Text by S.Shigeta)