フォルクスワーゲンは、3月3日に開幕したジュネーブショーで新型「ポロ」を発表した。最新のVWデザインを採用、1.2 TSI+7DSG搭載モデルも用意される。
5代目になるポロは、新型「シロッコ」に始まった新しいVWのフロントマスクを手に入れ、ちょっと見には新型「ゴルフ」と見紛うほど、シャープな印象になった。
しかし、全長3952×全幅1682×全高1454mmのボディはゴルフに比べて明らかにコンパクト。ゴルフが太いCピラーを特徴としているのに対し、新型ポロは旧型同様、6ライトウインドーとスリムなCピラーを採用することでゴルフとの違いをアピールしている。
エンジンはガソリン4タイプ、ディーゼル3タイプの計7タイプ。注目したいのはガソリン直噴ターボのTSIが、ついにポロにも用意されることで、1.2Lの排気量から105psを発揮し、6速マニュアルとの組み合わせなら5.5L/100kmの低燃費を実現する。この1.2TSIは7速DSGとの組み合わせも可能で、日本導入の可能性は高い。
インテリアは、これまでのポロに比べると格段に高級感が増した印象で、ゴルフから乗り換えても違和感はないはずだ。メーターに白のイルミネーションを採用したのをはじめ、アナログの水温計/燃料計を廃止したり、センターパネルをドライバーに向けるなど、デザインも様変わりしている。
ジュネーブショーでは、2010年に市販を予定している低燃費モデルの「ポロ ブルーモーション」も披露された。こちらは1.2LのTDI(直噴ディーゼルターボ)を搭載し、3.3L/100kmという超低燃費を狙う。
気になる発売時期だが、ヨーロッパでは6月最終週にドイツで販売を開始。その後、ヨーロッパ各国で販売がスタートする。日本は2009年中の発売を目指して目下準備が進められているというから、ゴルフ、シロッコとともにその導入が待ち遠しい。
(Text by S.Ubukata)