近年、来場者数の増加を狙って、会期を延長するなど、拡大の一途を辿ってきた東京モーターショー。それにともない、出展者の負担が増えていたのは確か。フランクフルトショーから1カ月後の開催というのも辛いところで、インポートブランド、とくにヨーロッパ勢にとっては、フランクフルトショーへの参加が精いっぱいというところなのだろう。
毎回、ワールドプレミアを持ち込んでいたVWとアウディが、今回出展を取りやめたのは残念だが、東京モータショーの位置づけそのものが変わらなければ、次回の復帰も怪しい。来場者、出展者の両者にとって、いかに東京モーターショーを魅力的なイベントにするか、主催する側がそのあり方を見つめ直すいい機会となることを願う。
(Text by S.Ubukata)