アウディ ジャパンは、主力モデルのAudi A4シリーズに「S4」「S4アバント」「A4 2.0 TFSIクワトロ」「A4 アバント 2.0 TFSIクワトロ」を追加した。写真はS4。

S4はA4シリーズの最上級グレードに位置づけられるスポーツモデル。その心臓部には、「3.0 TFSI」、すなわち、スーパーチャージャー付きの3L V6直噴ガソリンエンジンが搭載される。専用チューンが施されるおかげで、そのスペックは、A6の3.0 TFSIを43ps、20Nmも上回る333ps、440Nmを誇る。
組み合わされるトランスミッションは、縦置きエンジン用に開発された7段「Sトロニック」。マニュアルギアボックスをベースとした2ペダルシステムで、2組の湿式クラッチを交互につなぐことで素早いシフトを可能としている。
S4に採用される新技術が「リヤスポーツディファレンシャル」。後輪左右の駆動力を可変配分することで、コーナリング時の回頭性を向上させたり、走行安定性を高める役割を持つ。
S4では各所に専用のデザインも採用。価格はセダンが785万円。アバントが803万円。ハンドルは左右いずれも選択可能だ。
そして、待望のA4 2.0 TFSI クワトロが発売となった。211psの2L直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載するクワトロモデルで、トランスミッションはS4と同じ7段Sトロニックが組み合わされる。価格はセダンが495万円、アバントが513万円で、A4/A4アバント 3.2 FSIクワトロよりもそれぞれ150万円安い価格設定が、クワトロをグンを身近にするのは確実だ。

(Text by S.Ubukata)