フォルクスワーゲンは、ライプツィッヒで開催されているAMI(Auto Mobil International)において、新しいゴルフGTDを発表した。
「GTD」は、ディーゼルエンジンを積むスポーツモデルに与えられるグレード名で、ゴルフ1の時代からすでに存在する。ゴルフ6版のGTDは、最高出力170ps/4200rpm、最大トルク350Nm/1750〜2500rpmを誇る2L TDI(直噴ディーゼルターボ)を搭載。最高速は222km/hで、100kmあたりの燃料消費率はわずか5.3L。ヨーロッパの次期排ガス規制「Euro5」をクリアする。
GTDのエクステリア、インテリアには、ゴルフGTIのスポーティなイメージが継承される。ただし、ゴルフGTIがフロントグリルやシート地のデザインに赤のアクセントを用いているのに対し、ゴルフGTDではクロームやグレーを使用し、落ち着いた雰囲気を演出している。
リアビューは、専用のディフューザーとともに、2本出しのテールパイプを採用するのがGTIとの違い。
ドイツではこの5月の初めからゴルフGTDの販売をスタートする。ベース価格は2万7475ユーロ(日本円で約357万円)。日本市場にも、こんな魅力的なモデルが導入されるとうれしいのだが。

(Text by S.Ubukata)