アウディ ジャパンは、Qファミリーの第2弾となる「Audi Q5」を日本に導入、6月2日から販売を開始する。

写真はAudi Q5とドミニク・ベッシュ社長。


Q5は、SUVの特徴である高い機能性を維持したまま、スポーティなデザインとダイナミックな走りで、これまでのSUVとは違う魅力を手に入れたのが特徴だという。

全長4630×全幅1900×全高1650mmのボディを持つQ5は、ミッドサイズSUVセグメントに属し、「BMW X3」や「メルセデス・ベンツGLK」がライバルとなる。
遠目にはA4 Avantのようにも見えるが、それもそのはず、Q5はA4をベースにつくられたSUVなのだ。Q5向けにモディファイされているとはいえ、サスペンションやquattroなどの基本部分は共通。2810mmのホイールベースも同一だが、悪路走破性を考慮して、前後オーバーハングを切り詰めたぶん、全長は短い。最低地上高は205mmを確保している。

エクステリアのディテールはアウディの最新トレンドが取り入れられ、ヘッドライトにはウイングタイプのLEDポジショニングランプを配置し、また、テールランプはフルLEDタイプを採用する。ヘッドライト内部のカバーには「Q5」のロゴが見える。こんなところにデザイナーの遊び心が......。

インストルメントパネルはA4と似たドライバー重視のデザインを採用する。MMI(マルチメディアインターフェース)はバージョンアップが図られ、HDDナビと7インチワイドVGAモニターが採用された。
エンジンは2L 直噴ターボの2.0 TFSIと3.2L V6の3.2 FSIのふたつを用意。どちらのエンジンにも、ツインクラッチギアボックスの7段Sトロニックが組み合わされている。
使い勝手を重視するQ5では、リヤシートに2段階のリクライニングや100mmのスライド機構、そして、40:20:40の分割可倒機構を採用。また、リヤシートの左右は、荷室のレバーで倒すことが可能になっている。
SUVらしく、急な坂道で低速が保てるヒルディセントコントロールや、オフロード走行時にESPの設定を変更するESPオフロードモードなどを搭載することで、オフロードの走破性を高めている。
しかし、Q5のメインステージはあくまでオンロードだ。その実力については、後日詳しく報告する。

(Text by S.Ubukata)