ドイツで販売されるQ5には、2.0 TFSI(211ps)、3.2 FSI(270ps)、2.0 TDI(170ps)、そして3.0TDI(240ps)という4種類のエンジンが用意されていました。今回追加される新2.0 TFSIは、ガソリンエンジンの中ではもっともベーシックな位置づけになりますが、それでも、排気側にアウディ バルブリフトシステムを採用して、最高出力180ps、最大トルク320Nmの実力を獲得。スペックを見るかぎり、十分なパフォーマンスを示すことが予想できます。
211ps仕様のQ5 2.0 TFSI quattro(6MT)のベースプライスは40,700ユーロ。これに対して180ps仕様Q5 2.0 TFSI quattro(6MT)は36,800ユーロで、その価格差は3,900ユーロ(日本円で約51万円)におよびます。燃費はそれぞれ8.3L/100kmと8.4L/100kmでほぼ互角。0-100km/h加速は7.6秒と8.5秒で、211ps仕様が一枚上手ですが、ふつうに考えれば、180ps仕様に人気は移るでしょう。
ターボの2.0 TFSIとスーパーチャージャーの2.0 TFSIとが、どのように棲み分けるのか、今後の展開を見守りたいと思います。
(Text by S.Ubukata)