フォルクスワーゲンは、1月11日に開幕したデトロイトショーで、クーペモデルのコンセプト「ニュー・コンパクト・クーペ(NCC)」を披露した。
フォルクスワーゲンがショー会場に持ち込んだのは、全長4.54×全幅1.78×全高1.41mの(欧米では)コンパクトなクーペ。 最新の"ブランドフェイス"と端正なスタイリングが特徴だ
VWによれば、このNCCは、シロッコとパサートCCの中間に位置する4シータークーペだという。
定員2名の独立タイプのリアシートを採用するのは、シロッコやパサートCCと同様。ラゲッジスペースは380Lを確保する。
スタイリッシュなフォルムと同じくらい注目したいのが、NCCに採用されるパワートレイン。NCCには、1.4L TSI(150ps)とモーター(27ps)、そしてDSGを用いたフルハイブリッドシステムが搭載されているのだ。バッテリーはリチウムイオン電池を採用する。
これにより、4.2L/100km(=23.8km/L)の低燃費を誇る一方、0-100km/h加速は8.6秒の実力だ。また、フルハイブリッドシステムを採用するため、モーターだけで走ることも可能である。

今年3月のジュネーブショーでは「ゴルフクーペ」の登場が噂されているが、ポジション上はNCCがこれと一致する。量産モデルでは、ハイブリッドではなく、ガソリンやディーゼルエンジンが搭載されるはずだが、VWはまずSUVモデルにフルハイブリッド仕様を用意する考えで、このNCCにはその"予告編"という意味もこめられているようだ。

(Text by S.Ubukata)