1月14日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは「シロッコR」と「ゴルフR」を発表、シロッコRを2月5日から、ゴルフRを3月から販売する。
ゴルフおよびシロッコシリーズにおけるハイエンドモデル、いわゆる「Rシリーズモデル」が揃って日本に上陸を果たした。
ゴルフR、シロッコRには同じエンジンが採用される。従来のゴルフR32と異なり、2.0 TSIが搭載されるのが特徴だ。最高出力256ps、最大トルク330Nmは、R32の3.2L V6より6ps、10Nmの性能アップ。にもかかわらず、"ダウンサイジング"により、燃費の向上を実現したのは見逃せない。
ゴルフRは、専用デザインのバンパーやLEDポジショニングランプ、LEDテールライトなどにより、標準モデルとの差別化が図られた。インテリアも、ブルー指針のメーターといったスペシャルなアイテムでスポーティな雰囲気を高めている。

シートもRシリーズ専用のデザイン。オプションでレカロスポーツシートが用意される。エクストラは16万8000円。
先代のゴルフR32同様、駆動方式はハルデックスカップリングを用いた4WDの"4MOTION"だ。トランスミッションは6段DSGのみの設定。足まわりは専用のスポーツ仕様となり、DCC(アダプティブシャシーコントロール)も標準で装着される。
一方のシロッコも、専用のエアロパーツなどにより、標準モデルとは明らかに異なるオーラを発している。前述のとおり、エンジンはゴルフRと同じ2L TSIを搭載、トランスミッションも6段DSGを採用する。
ただし、ゴルフRと異なり、駆動方式はFFを採用。そのかわり、電子制御ディファレンシャルロックの「XDS」を搭載する。DCCも標準装着となる。

ゴルフR、シロッコRには、225/40R18タイヤと7.5J×18のアルミホイールが装着される。

ブレーキキャリパーにはブラックのペイントにRのロゴが施される。
価格は、ゴルフRが505万円、シロッコRが515万円。3.2L V6から2.0L TSIに変更されたエンジンがどんなパフォーマンスをもたらすのか、また、4MOTIONのゴルフRとFFのシロッコRの走りっぷりの違いはどんなものか。いまから、試乗するのが楽しみなモデルである。

(Text by S.Ubukata)