注目のパワーユニットは、ゴルフなどに積まれる1.4L"ツインチャージャー"TSIで、180ps/6200rpmにパワーアップが図られる。これにより、1184kgのボディは、発進から6.9秒で100km/hに達し、最高速は229km/hをマーク。その一方、EUモードでの燃費は6.0L/100km、すなわち、16.7km/Lと実に控えめだ。
7段DSGを標準で搭載、パドルシフトも装着される。専用のサスペンションは、標準よりも15mm低められ、スプリング、ダンパーともスポーティなセッティング。17インチのアルミホイール"デンバー"には215/40R17 87Vタイヤが組み合わされる。
そして、ゴルフGTIやシロッコRですでにおなじみの電子制御ディファレンシャルロック"XDS"が採用され、コーナリング時のアンダーステア低減をもたらす。
2ドアと4ドアが用意され、ドイツでは今年5月末からデリバリーを開始。プレスリリースには日本への導入も明記されている。
そしてもうひとつ、ポロのラインアップに加わるのが、SUVテイストのデザインが魅力のクロスポロだ。ポロGTIとは対照的に、15mm増した車高とツートーンのペイント、メッキのルーフレールが、標準車との違いを明確にしている。装着されるタイヤは215/40R17と、ポロGTIと同じサイズだ。
エクステリアだけでなく、インテリアも個性的に仕立て上げられた。なかでも、ツートーンのシートがこのクロスポロの特徴で、ボディカラーにあわせて、"ホットオレンジ""オレンジ""ラテ・マキアート""グレー"の4色が用意される。シートセンターにはメッシュ状の加工を施し、耐久性アップを図った。
クロスポロは、5月のドイツを皮切りに、他のヨーロッパ諸国や日本でも順次導入が予定されている。ゴルフのラインアップが落ち着いた日本では、これからさまざまなタイプのポロが注目を集めることになりそうだ。
(Text by S.Ubukata)