【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】
Dr. ウォルフガング ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
今回のルマン優勝は、アウディの歴史の中で最も獲得が困難だったものと確信している。我々は、最強のライバルと対峙していたのだ。レースウイークが始まった時点で完璧なスタートを切れていたわけではなかったが、我々は素早く良い状態に達することが出来た。各スティントを出来るだけ長くするという戦略を実行に移した後も、燃費効率と信頼性向上に繫がりそうなことは全て行った。そしてドライバー全員が素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれ、歴史的な 1-2-3フィニッシュをアウディにもたらしてくれた。チーム全体が完璧な働きをしてくれた。夢のような結果をアウディに与えてくれたすべての人々に感謝したい!
ラルフ ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
今の気持ちを上手に表現することが出来ない。今回のルマンは、歴史に名を残すだろう。それはレース距離最長記録が更新されたというだけでなく、モータースポーツの世界で卓越した信頼性の確保が現実のものとなった瞬間を迎えたからだ。誰もリタイアすることがなかった。マシンはすべて無事に走りきった。単純に誰が速くて誰が遅かったかという点に尽きた。しかし、これほどまでにハイペースでの周回を求められたルマンは初めての経験だった。金曜日、私は今回のルマンを観客のようにただ見ているだけでいられたら幸せだろうと話した。なぜなら、素晴らしいレースになるだろうと思っていたからだ。そして、その通りとなった。我々は自らの長所である信頼性と一貫性を発揮することに集中していた。我々はライバルにプレッシャーを与えたいと考えていて、その通りに出来た。ライバル達を、事前に想定した以上のリスクを冒さざるを得ない状況に追い込むことが出来た。そして、彼らは問題を抱えることになった。結局のところ、彼らはまったく臨んでいなかった状況に放り込まれてしまったのだ。その心情を正確に書き記すことなど出来ないだろう。わずか一瞬のうちにやってきたそれは、強烈なものだったはずだ。過去数年に渡ってチームヨーストとアウディスポーツが形作ってきたチームは今や"何が起ころうとも、何も心配せずにいられる"というレベルに成長を遂げた。マシンがどんな状態でピットに戻ってきても、ピットでは素晴らしい作業が行われる。ドライバー達もまた素晴らしかった。新しいドライバーもいたし、去年初めて出会った者達もいた。今年のマシンは、去年は得られなかった多くのことを克服し、素晴らしいマッチングを見せていた。関係者全員が、お互いを助けあっていた。何か問題が起こってもすぐに誰かがフォローしたし、問題はすべて外的要因によって引き起こされたものばかりで、我々自身が産みだしたものは何もなかった。何と素晴らしいことだ!
ティモ ベルンハルト (Audi R15 TDI #9)
信じられない! ルマンに出場するのは子供の頃からの夢だった。2002年にGTクラスで優勝したけれど、それは総合優勝を勝ち取るという僕の大きな目標への第1段階だった。そして29歳という若い時点で最終目標を達成出来たことを、僕はまだ信じられない。凄いなんてものじゃない! 勝利の実感が沸いてくるまでには、恐らく1日から2日は掛かると思う。マシンには何のトラブルもないままレースを終えることが出来た。Audi R15 TDIは、完璧な状態のまま走りきったんだ。マイク(ロッケンフェラー)、ロメイン(デュマ)そして僕は、スタートからプッシュし続けていた。その作戦は成功し、最後にはプジョーとの闘いが激しくなった。でも僕は、いずれにせよ彼らには勝てるだろうと確信していた。だって、僕らは完璧なパッケージングでレースに臨めていたから。
ロメイン デュマ (Audi R15 TDI #9)
何と言っていいか分からない1日だった。例え小さなものだとしても、優勝のチャンスは必ずあると思っていた。そして、今回の週末を素晴らしいものにしたのは、我々ドライバーだけではない。僕はすべてを素晴らしいものにしてくれたチーム、メカニック、エンジニア、そしてチームメイトのドライバー達に感謝したい。僕らはお互いにすべての情報を共有出来ていたし、レース中には強力なヘルプを得られていた。それはとても重要なことだった。チームの情報管理は素晴らしかった。すべての人間が情報を共有して動き、誰もミスをしなかった。そしてそれは最終的に大きな成果をもたらしてくれた。僕らは総合優勝に返り咲くことが出来たし、それこそが僕らの目標だった。とても満足している。
マイク ロッケンフェラー (Audi R15 TDI #9)
ただただ信じがたい。万感胸に迫る思いだ。ルマンで優勝するという目標は、常に大きな夢でもある。アウディチームに加入した当初は、やりにくい面もあったが、今はチームからの信頼を得て、とても満足している。そしてついに、ティモ(ベルンハルト)やロメイン(デュマ)と共に、優勝を勝ち取った。みんな、ありがとう。アウディ、ヨーストチーム、スタッフのみんなに感謝している。最高だ!
【ルマン24時間レース 決勝結果】
1. ベルンハルト/デュマ/ロッケンフェラー (Audi R15 TDI) 397ラップ 24時間1分23.694秒
2. フェスラー/ロッテラー/トレルイエ (Audi R15 TDI) -1ラップ
3. カペロ/クリステンセン/マクニッシュ (Audi R15 TDI) -3ラップ
4. アヤリ/アンドレ/メイリック (ORECA-Aim) -28ラップ
5. レベンティス/ワッツ/ケイン (Acura/Honda) -30ラップ
Dr. ウォルフガング ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
今回のルマン優勝は、アウディの歴史の中で最も獲得が困難だったものと確信している。我々は、最強のライバルと対峙していたのだ。レースウイークが始まった時点で完璧なスタートを切れていたわけではなかったが、我々は素早く良い状態に達することが出来た。各スティントを出来るだけ長くするという戦略を実行に移した後も、燃費効率と信頼性向上に繫がりそうなことは全て行った。そしてドライバー全員が素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれ、歴史的な 1-2-3フィニッシュをアウディにもたらしてくれた。チーム全体が完璧な働きをしてくれた。夢のような結果をアウディに与えてくれたすべての人々に感謝したい!
ラルフ ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
今の気持ちを上手に表現することが出来ない。今回のルマンは、歴史に名を残すだろう。それはレース距離最長記録が更新されたというだけでなく、モータースポーツの世界で卓越した信頼性の確保が現実のものとなった瞬間を迎えたからだ。誰もリタイアすることがなかった。マシンはすべて無事に走りきった。単純に誰が速くて誰が遅かったかという点に尽きた。しかし、これほどまでにハイペースでの周回を求められたルマンは初めての経験だった。金曜日、私は今回のルマンを観客のようにただ見ているだけでいられたら幸せだろうと話した。なぜなら、素晴らしいレースになるだろうと思っていたからだ。そして、その通りとなった。我々は自らの長所である信頼性と一貫性を発揮することに集中していた。我々はライバルにプレッシャーを与えたいと考えていて、その通りに出来た。ライバル達を、事前に想定した以上のリスクを冒さざるを得ない状況に追い込むことが出来た。そして、彼らは問題を抱えることになった。結局のところ、彼らはまったく臨んでいなかった状況に放り込まれてしまったのだ。その心情を正確に書き記すことなど出来ないだろう。わずか一瞬のうちにやってきたそれは、強烈なものだったはずだ。過去数年に渡ってチームヨーストとアウディスポーツが形作ってきたチームは今や"何が起ころうとも、何も心配せずにいられる"というレベルに成長を遂げた。マシンがどんな状態でピットに戻ってきても、ピットでは素晴らしい作業が行われる。ドライバー達もまた素晴らしかった。新しいドライバーもいたし、去年初めて出会った者達もいた。今年のマシンは、去年は得られなかった多くのことを克服し、素晴らしいマッチングを見せていた。関係者全員が、お互いを助けあっていた。何か問題が起こってもすぐに誰かがフォローしたし、問題はすべて外的要因によって引き起こされたものばかりで、我々自身が産みだしたものは何もなかった。何と素晴らしいことだ!
ティモ ベルンハルト (Audi R15 TDI #9)
信じられない! ルマンに出場するのは子供の頃からの夢だった。2002年にGTクラスで優勝したけれど、それは総合優勝を勝ち取るという僕の大きな目標への第1段階だった。そして29歳という若い時点で最終目標を達成出来たことを、僕はまだ信じられない。凄いなんてものじゃない! 勝利の実感が沸いてくるまでには、恐らく1日から2日は掛かると思う。マシンには何のトラブルもないままレースを終えることが出来た。Audi R15 TDIは、完璧な状態のまま走りきったんだ。マイク(ロッケンフェラー)、ロメイン(デュマ)そして僕は、スタートからプッシュし続けていた。その作戦は成功し、最後にはプジョーとの闘いが激しくなった。でも僕は、いずれにせよ彼らには勝てるだろうと確信していた。だって、僕らは完璧なパッケージングでレースに臨めていたから。
ロメイン デュマ (Audi R15 TDI #9)
何と言っていいか分からない1日だった。例え小さなものだとしても、優勝のチャンスは必ずあると思っていた。そして、今回の週末を素晴らしいものにしたのは、我々ドライバーだけではない。僕はすべてを素晴らしいものにしてくれたチーム、メカニック、エンジニア、そしてチームメイトのドライバー達に感謝したい。僕らはお互いにすべての情報を共有出来ていたし、レース中には強力なヘルプを得られていた。それはとても重要なことだった。チームの情報管理は素晴らしかった。すべての人間が情報を共有して動き、誰もミスをしなかった。そしてそれは最終的に大きな成果をもたらしてくれた。僕らは総合優勝に返り咲くことが出来たし、それこそが僕らの目標だった。とても満足している。
マイク ロッケンフェラー (Audi R15 TDI #9)
ただただ信じがたい。万感胸に迫る思いだ。ルマンで優勝するという目標は、常に大きな夢でもある。アウディチームに加入した当初は、やりにくい面もあったが、今はチームからの信頼を得て、とても満足している。そしてついに、ティモ(ベルンハルト)やロメイン(デュマ)と共に、優勝を勝ち取った。みんな、ありがとう。アウディ、ヨーストチーム、スタッフのみんなに感謝している。最高だ!
【ルマン24時間レース 決勝結果】
1. ベルンハルト/デュマ/ロッケンフェラー (Audi R15 TDI) 397ラップ 24時間1分23.694秒
2. フェスラー/ロッテラー/トレルイエ (Audi R15 TDI) -1ラップ
3. カペロ/クリステンセン/マクニッシュ (Audi R15 TDI) -3ラップ
4. アヤリ/アンドレ/メイリック (ORECA-Aim) -28ラップ
5. レベンティス/ワッツ/ケイン (Acura/Honda) -30ラップ