2010年6月15日、フォルクスワーゲンは新型ジェッタをニューヨーク・タイムズスクエアで発表した。ジェッタもゴルフに続いて第6世代へと移行する。

ジェッタはこれまでに960万台販売されている人気モデル。特にセダン志向が強いアメリカでは年間11万台のペースで販売されている。

新型ジェッタは、今年1月のデトロイトモーターショーで発表されたコンセプトカーNew Compact Coupeのデザインをモチーフにしている。

フロントデザインは最近のフォルクスワーゲンモデルに共通である、水平基調のデザインを採用し、精悍なフロントマスクへ変更となった。同時にワッペングリルも廃止されすっきりとしたバンパー廻りとなっている。ハイグロスブラック化したグリルからボンネットに伸びるVシェイプもより力強くなったのも特徴といえる。

フロントと同様にサイドもダイナミックなデザインとなった。フロントヘッドライトからリアにかけてのキャラクターラインとボディサイドのダイナミックラインが際立ちスポーティーな印象を強くしている。ドアミラーはパサートCCと同じデザインへ変更となった。
リアはテールライトやバンパーの形状が変更となり、よりシャープなデザインにまとまっている。今回のモデルチェンジを機に、もはやゴルフと共有するボディパーツはほぼ無くなった。ボディサイズは全長4.64×全幅1.78×全高1.45m。現行モデルと比較して全長は長く、そして全高が少し低くなり全体的にシャープなスタイルとなった。

北米試乗には2.5リッターガソリン (125kW / 170PS)、2.0TSI (147kW / 200PS)、2.0ガソリン (85kW / 115PS)、2.0TDI (103kW / 140PS)の4種類のエンジンが用意される。また欧州市場向けには、1.2TSI (77kW / 105PS)、1.4TSI (90kW / 122PS)、1.4TSI (118kW / 160PS)、2.0TSI (147kW / 200PS)、1.6TDI (77kW / 105PS)、2.0TDI (103kW / 140PS)の6種類のエンジンが用意される。

フォルクスワーゲンは2018年までに、アメリカにおける年間の販売台数を現在の3倍にあたる80万台を目標にしている。その中でジェッタは重要な役割を担うことになる。

(Text by M.MAKIMURA)