2002年にデビューしたフォルクスワーゲンのコンパクトミニバン「トゥーラン」が、第2世代へ進化した。シャシーなどの基本部分は初代を踏襲する一方、エクステリア、インテリアに現行ゴルフやシロッコなどと共通のスタイルを採用することで、新しさをアピールする。
4枚のドアを除いたすべてのボディパネルを一新した新型トゥーランは、最新のゴルフやポロと共通の水平基調のフロントマスクを採用したのが特徴だ。ヘッドライトは、このクラスとしては初めて、自動的にハイビーム/ロービームを切り替える「ダイナミック・ライト・アシスト」をオプション設定。一方、バイキセノンヘッドライトを選ぶと、LEDのデイタイムランニングライト付きとなる。
リアのデザインも一新され、これまでボディ側に縦にマウントされていたテールライトが、ボディとテールゲートにまたがる横型デザインとなった。テールゲート上部にはスポイラーが設置され、エアロダイナミクス向上に一役買う。また、テールゲート支持部の改良により、従来型に比べてテールゲートが簡単に閉じられるようになったという。
インテリアも、ステアリングホイール、メーターパネル、センターコンソールなどのデザインが新しくなり、また、細部の素材にも変更が見られる。
エンジンはガソリン、ディーゼル、そしてCNG仕様が用意される。ガソリンはすべてTSI(過給器付きの直噴エンジン)で、1.2Lターボ(105ps)、1.4Lツインチャージャー(140ps/170ps)のラインアップになる。
こうして見ると、新型トゥーランはフルモデルチェンジというより、ビッグマイナーチェンジということになるが、基本性能がしっかりしているだけに、デザインのリフレッシュを中心としたモデルチェンジでも十分な商品力を発揮するに違いない。
(Text by S.Ubukata)