今年の「ニュル24時間」、フォルクスワーゲンとアウディの結果は?


「第37回ニュルブルクリンク24時間レース」決勝レースが5月15日から16日、22万人もの観客が集まったニュルブルクリンク-ノルドシュライフェで行われた。

まず7台のアウディ R8 LMSのうち、フェニックスレーシングが、GT3クラス(SP9)優勝、総合3位に、またブラックファルコンチームは総合5位、GT3クラス(SP9)3位入賞という結果だった。しかし7台中2台の完走という結果は、"緑の地獄"の異名を持つニュルブルクリンク-ノルドシュライフェで行われる耐久レースの過酷さを改めて思い知らされた。来年は悲願の総合優勝を達成できるか?

一方、バイオ天然ガスを燃料とする3台のシロッコGT24-CNGは、#117が総合16位に入る健闘を見せるとともに3年連続クラス優勝を果たした。また#118号車は9分04.710秒という前輪駆動車として最速ラップを記録している。
アウディモータースポーツ ウォルフガング ウルリッヒ
「Audi R8 LMSが再びクラス優勝を獲得出来たことをとても嬉しく思っている。我々はこの車輌をお客様に提供するにあたって非常に論理的に開発したし、受け取ったお客様の運用が完璧だったので、総合3位と5位という成績を収めることが出来た。フェニックスレーシングとブラックファルコンレーシングの皆様には、おめでとうと申し上げたい。その他の車輌も優れたパフォーマンスを発揮していたが、他の速いマシンと同様に、あまりにも速すぎたために犠牲となってしまった。 ABTスポーツラインとフェニックスレーシングは、確実に手にしたと思われたポジションをアクシデントによって失ってしまった。これは、ノルドシュライフェでは頻繁に起こることだ。2つのテクニカルトラブルもまた、ここでは頻繁に起こりうることだと思っている。」

フォルクスワーゲンモータースポーツ クリス ニッセン
「3年間シロッコで参戦して、3年連続でクラス優勝を飾ることができました。フォルクスワーゲンは、再びその信頼性と効率性を証明したのです。私は、チーム全体を大変誇りに思い、また嬉しい気持ちでいっぱいです。とくに今年の24時間レースは大きなチャレンジでした。我々は、もっとも環境に優しい燃料であるバイオ天然ガスでクラス優勝を果たし、総合でも素晴らしい順位でゴールしています。我々はまた、シロッコの卓越した強さ、速さやスポーティさを示すことができました。」

(Text by M.MAKIMURA)