2010年7月26日、アウディAGはドイツ・ミュンヘンでA7スポーツバックを発表した。



A3、A5に次ぐ第3のスポーツバックは、その名前が示すように、A6とA8の狭間に位置づけられるラグジュアリーなニューモデルだ。全長4.97×全幅1.91×全高1.42mという余裕あるサイズに、クーペのエレガンスとセダンの快適さ、そしてステーションワゴンの実用性を詰め込んでいる。
ボディの20%以上にアルミを使用。ボンネット、テールゲート、ドアパネルなどもアルミ製だ。スチールだけでつくる場合に比べて、15%以上の軽量化が図られたという。

新型A8を彷彿とさせる上質なインテリアもA7スポーツバックの自慢のひとつ。パッセンジャーを包み込む"ラップアラウンド"のデザインが、 乗員にやすらぎをもたらす。A8同様、"タッチパッド"付きのMMIも用意される。

乗車定員は4名で、後席はセパレートタイプのデザインになる。


リアパーセルシェルフの一部がテールゲート側に設置されるのはA5スポーツバックと同じ。荷室は、通常の状態で535Lのスペースを確保し、リアシートを畳むと最大1390Lまで拡大が可能だ。テールゲートの開閉は電動式で、オープン時の高さを任意に設定することができる。

エンジンは、ガソリンが2.8L V6 FSI(204ps)と3.0L V6 TFSI(300ps)の2種類。一方、ディーゼルは2種類の3.0L TDI(204psと245ps)が用意される。トランスミッションは、FFモデルはマルチトロニック、クワトロには7速Sトロニックが組み合わされる。

クワトロは、RS 5に搭載される新方式を採用する。センターデフにクラウンギアを用い、また、"トルクヴァクタリング"により回頭性を高めているのが特徴だ。
このほか、アウディ ドライブセレクトや各種セーフティ装備を搭載するA7スポーツバック。現地価格は5万1650ユーロ(約580万円)からとなっており、ヨーロッパではこの秋にもデリバリーが開始される。

(Text by S.Ubukata)