2010ダカールラリーの勝者カルロス・サインツが、8月19日から22日まで行われる世界ラリー選手権(WRC)第9戦ADACラリー・ドイツでシロッコRのステアリングを握る。


御存知の通り、C・サインツはWRCで通算26勝、97度の表彰台、そして2度の世界チャンピオンになった名ラリー・ドライバー。残念ながら今回はラリーに参戦するのではなく、競技者がスタートする前に、競技者と同じ速度でコースの安全を最終チェックするのが目的だ。20日(金)はC・サインツが、21日(土)・22日(日)は2010ダカールラリーで2位のナッサー・アル-アティーヤがドライブする予定。

コースの安全確認を行う車両・0(ゼロ)カーとして使用されるのは、既にニュルブルクリンク24時間レースで高いパフォーマスを示している、CNG仕様のシロッコR。ガソリン車と比べて最大で80%ものCO2排出を削減するエココンシャスなレーシングカーだ。

ここ数年、「近い将来フォルクスワーゲンがWRCに参戦するのでは!?」という噂があるが、その布石なのか?今後の動向に注目したい。

(Text by M.MAKIMURA)