アウディAGは、新型アウディA6を発表した。





新型A6は、A8、A7スポーツバックの路線を受け継ぐ、新世代のアッパーミディアムセダン。全長4.92×全幅1.87×全高1.46mのボディは、3サイズすべてが旧型よりもわずかに大きくなったのに対し、ホイールベースは約70mmも伸ばされ、フロントオーバーハングの短さが強調されるプロポーションになった。
ホイールベースの数字からは、A7スポーツバックと共通性がうかがえる。ボディにアルミを多用するあたりも、ひとあし先にデビューしたA7スポーツバックと同様だ。


インテリアは、A8やA7スポーツバック同様、運転席と助手席を弓状のカーブで取り巻くラップアラウンドデザインを採用している。写真のウッドパネルは、ベニヤ板を重ねて、層に直角にカットした新素材で、こちらもA7スポーツバックに搭載されたものだ。

大型モニターを採用したMMI(マルチメディアインターフェース)やタッチパネルで入力可能なMMIタッチも搭載される。

エンジンはガソリンがV6 2.8L FSIとV6 3.0L TFSIの2タイプが用意され、FFモデルにはマルチトロニック、quattroには7速Sトロニックが組み合わされる。また、6速マニュアルも選択可能だ。

サスペンションは、前:5リンク、後:トラペゾイダルリンクの組み合わせで、多くのパーツをアルミとすることで軽量化を図った。アダプティブエアサスペンションはオプション。パワーステアリングは、油圧式から電動式に変更された。

quattroは、RS 5にも搭載されるクラウンギア式のもので、オプションでリヤスポーツディファレンシャルを装着することができる。
新型A6で注目したいのが、ラインアップにハイブリッドモデルが加わること。2.0TFSI(211ps)と45psのモーターを組み合わせた、いわゆるパラレルハイブリッドで、1.3kWhのリチウムイオンバッテリーをトランクルームに搭載。USモード燃費は16.1km/Lをマークする。


ドイツでは2011年早々にも、ガソリンおよびディーゼルモデルが市場に投入される。ハイブリッドは、少し遅れての登場になりそうだ。

(Text by S.Ubukata)