フランクフルトモーターショーで、up!をベースにした6台のコンセプトモデルが初公開された。




まずは1960年代にカリフォルニアで生まれたバギーを、up!をベースに21世紀に甦らせたbuggy up!。通常のup!より全長は44mm長い3,584mm、全幅は31mm広い1,672mmとしながらも、全高は1,288mmと通常より190mm低く抑えられている。アンダーボディ、サスペンション、パワートレインはup!と同じものを使用している。インテリアはビーチを走ることを想定し、完全防水仕様となっている。

イタリア人デザイナーのジョルジェット ジウジアーロとワルター デ シルヴァによって作られたのがup! azzurraセーリングチーム。buggy up!と同様にボディにはドアもルーフもない、オープンモデルとなっている。azzurraというのは、有名なヨットクラブに由来している。

up!のクロスシリーズ版である、cross up!も登場した。クロスポロやクロスゴルフのようにアクティブなライフスタイルに対応するためにカスタマイズされた。2ドアのup!とは違い、4ドアになっていることや、クロスシリーズならではの、オーバーフェンダーやサイドスカート、アンダーボディプロテクションなども特徴となっている。

シティコミューターとして開発されたup!をハイパフォーマンス仕様にしたのがGT up!。アウトバーンでの走行を想定して作られた。「I」がついていないだけで、まさにup!版のGTI!? と思わせる、スポーティーなモデルとなっている。

その他にも天然ガス仕様のeco up!や2013年に登場予定のゼロエミッションカー、e-up!も登場した。

2007年に登場して以来、さまざまなのコンセプトモデルが登場したup!。今後もさらなるバリエーションの展開に期待したい。

(Text by M.MAKIMURA)