フォルクスワーゲン グループの2012年の新車販売台数が900万台を突破し、907万台を記録した。年間の販売台数が900万台を超えたのはこれがはじめて!


2012年の販売台数は、2011年の816万台に対して11.2%の増加となった。

フォルクスワーゲンAG取締役会会長のマルティン・ヴィンターコルン氏は「フォルクスワーゲン グループは、厳しい環境下ですばらしい成長を示しました。2012年は過去最高の販売実績を記録しました。これは"Strategy 2018"に向けた大きな前進でもあります」と述べている。

なかでも販売を伸ばしたのがアメリカ大陸で、北米が対前年比26.2%増の84万1500台(うち米国が59万6100台)、南米が同8.2%増の101万台を記録した。「米国は、Strategy 2018の実現にあたって鍵を握る市場のひとつです。フォルクスワーゲン グループ オブ アメリカは引き続き販売台数を伸ばし、今年ポルシェ カーズ ノース アメリカと合わせて、60万台を突破することを目指しています」(ヴィンターコルン氏)。

一方、アジアパシフィック地域でも、対前年比23.3%増の317万台を達成。このうちの約9割が中国だった。

ヨーロッパでは、対前年比0.3%減の367万台だったが、ドイツ国内に限れば1.9%増の118万台、また、中央および東ヨーロッパでは17.6%増の64万4300台と成長を続けている。

ただし、「2013年は西ヨーロッパを中心にこれまで以上に不安定な状態が予想されており、この先を注意深く見つめています」とは、営業担当取締役のクリスティアン・クリングラー氏。しかしながら、ヴィンターコルン氏は「この先には大きな課題が待ち構えています。しかし、フォルクスワーゲン グループは、それらに立ち向かい、 各市場で牽引する役割を果たすための備えは万全です」と意気込みを見せている。

フォルクスワーゲン グループの成長はどこまで続く?

(Text by S.Ubukata)