2012年7月24日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、日本における最上級セダン「フォルクワーゲンCC」を発表・発売した。

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2008年に登場したフォルクスワーゲンの4ドアクーペ「パサートCC」が、フェイスリフトを機に名称を「フォルクスワーゲンCC」と変更し、日本での販売を開始した。

名前を変更したのは、このCCをフォルクスワーゲンのフラッグシップサルーン「フェートン」(日本未導入)と「パサート」とのギャップを埋めるモデルとして位置づけるため。つまり、CCは、パサートの最上級グレードから、パサートの上級モデルへと生まれ変わったのだ。

CCは、他のフォルクスワーゲン車同様、水平基調のフロントマスクが与えられ、また、直線基調のテールライトの採用やLEDポジショニングランプなどによりイメージを一新している。


一方、室内は基本的にはパサートCCのデザインを踏襲するが、ダッシュボードの素材などを見直すとともに、ナパレザーシートを全車に標準装着するなどして、これまで以上に上質な雰囲気をつくり上げている。


パワートレインは1.8 TSI(160ps/25.5kgm)と乾式7速DSGの組み合わせ。駆動方式はFFで、JC08モード燃費は13.4km/Lをマーク、エコカー減税の対象となった。ちなみに、パサートCC 2.0 TSIの燃費は11.8km/L(10・15モード)だったから、大幅な燃費改善が図られたことになる。
上級モデルへ移行するにあたっては、遮音性の向上やアシスタンス機能の充実が図られている。たとえば、フロントウインドーは遮音フィルムを内蔵するタイプになり、また、ボディ各所に遮音材が追加されている。

アシスタンス機能としては、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やプリクラッシュシステムの「フロントアシスト」、レーンチェンジアシストシステムの「サイドアシストプラス」が「テクノロジーパッケージ」としてオプション設定される。一方、ドライバー疲労検知システムや18インチモビリティタイヤ、アダプティブシャシーコントロール(DCC)は全車に標準装着される。

新型の純正ナビゲーションシステムである「712SDCW」も標準装備。

日本仕様はすべて5人乗りで、価格はCC 1.8 TSIが499万円、CC 1.8 TSI テクノロジーパッケージが524万円である。

(Text by S.Ubukata)