※ギャラリーはこちら
フォルクスワーゲンは今回、セバスチャン・オジェ、ヤリ-マティ・ラトバラに加えて、アンドレアス・ミケルセンをドライバーラインアップに加えて、あわせて3台のポロR WRCでラリーポルトガルに臨んだ。
11日、初日の出走順を決めるための予選が行われ、オジェが2番手、ラトバラが3番手、ミケルセンが8番手のタイムをマーク。 後方からの出走が有利ということで、オジェが12番目、ラトバラが11番目、ミケルセンは8番目のスタート順を選んだ。
12日にはSS1~SS5が行われ、オジェはSS1でトップタイムを叩き出すものの、SS2でフォードのオストベルグに首位を譲る。しかし、オストベルグはSS3でコースアウトし横転、優勝争いから消えることとなった。その間にオジェはふたたび首位に立ち、SS5終了時点で2位のシトロエンのソルドを4.4秒リードする。
ラトバラはオジェと11.4秒差で3位をキープ。ミケルセンはSS4でパワーステアリングのトラブルに見舞われ2分以上をロスし、SS5終了時点で14位までポジションを落とす。
競技2日目の13日は、SS6とSS7でラトバラが、SS8〜SS11でオジェがベストタイムをマーク。すべてのSSでフォルクスワーゲンがステージウイナーとなった。一方、1日目に2番手につけていたシトロエンのダニ・ソルドはSS6でクラッシュしデイリタイヤを喫する。代わって背後に迫るのは、シトロエンにミッコ・ヒルボネン。オジェとの差は1分8秒5である。
そして、最終日の14日、SS12でオジェのマシーンが駆動系、ラトバラのマシーンがドライブシャフトのトラブルに見舞われてしまう。ドライバーとコドライバーが応急処置を施し走行を続けたが、ヒルボネンが追い上げを見せて2位に浮上、オジェとの差を37秒9まで縮めた。
しかし、SS15を前にマシーンを修理したオジェは、最終SSでトップタイムをマークし、ラリーポルトガルを制覇。「目まぐるしい展開のラリーを制することができて、とてもうれしい。日曜日のトラブルではもうダメかと思ったけれど、幸いサービスに戻ることができたし、われわれのメカニックたちは素晴らしい手際でポロR WRCを修理してくれた。われわえのチームワークはまさに勝利にふさわしいと思う。私は月曜日から体調がすぐれなかったが、最後の2日間にはある程度回復することができた。ゆっくりと休息をとり、アルゼンチンは万全の体調で臨みたい」。
また、ラトバラも3位のポジションを守りきった。ミケルセンは6位でフィニッシュした。
[Final Result]
1 セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン) 4時間7分38秒7
2 ミッコ・ヒルボネン(シトロエン) +58秒2
3 ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)+4分4秒56 アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +9分39秒8
第5戦ラリーアルゼンチンは5月1日に開幕。フォルクスワーゲンの勢いがこのまま続くことを祈りたい。
(Text by S.Ubukata)