2013年5月31日に開幕したWRC第6戦アクロポリスラリーは、フォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラが移籍後初勝利を挙げた。

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過酷なグラベルラリーとして知られるアクロポリス。フォルクスワーゲンは最初のステージでいきなり不運に見舞われた。

予選トップタイムを叩き出したセバスチャン・オジェが、SS1でフュエルポンプにトラブルが発生し、まさかのデイリアイヤ。早々にトップ争いから離脱してしまったのだ。
しかし、諦めるのはまだ早い。オジェに代わってヤリ-マティ・ラトバラが健闘、SS1で3位、SS2で2位のタイムをマークし、1日目を3番手で終える。この日トップはフォードのエフゲニー・ノビコフ、2位はシトロエンのダニ・ソルド。トップとラトバラの差は30秒3。アンドレアス・ミケルセンも1分14秒6遅れで5番手に着ける。


そして、2日目、ラトバラの快進撃が始まる。

8つのSSのうち4つでトップタイムをマーク。一方、1日目をトップで終えたフォードのノビコフはSS4走行中のアクシデントで順位を落とし、2位につけていたシトロエンのソルドもラトバラの勢いについていくことができない。

SS4で首位に躍り出たラトバラは2日目SS10終了時点で、2位のソルドに1分4秒1の大差を築き、優勝へ近づく。
  

そして3日目、ラトバラは無理のない走りでSS11〜14を確実にこなす。それでも、2位のソルドとの差を広げる結果となり、フォルクスワーゲン移籍後初勝利を手にした。

3日目、果敢な走りを見せたのがミケルセン。SS11〜13でトップタイムをマークし、4位にポジションアップ。ボーナスポイントが得られるSS14は、オジェがトップタイムを叩きだしている。
[Final Result]

ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)3時間31分01秒2
2 ダニ・ソルド(シトロエン) +1分50秒0
3 ティエリ−・ヌービル(フォード) +2分14秒1
4 アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +3分55秒1
10 セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン) +10分10秒3


次戦は6月20日の第7戦イタリア・サルディニア。勝利を手にするのはオジェか、それともラトバラか? フォルクスワーゲン勢の活躍に注目だ!

(Text by S.Ubukara)