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オジェの圧倒的な勝利だった。
前回のラリー・ジャーマニーで、母国での優勝どころか表彰台を逃したフォルクスワーゲンが、ここオーストラリアで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのだ。
コドライバーの負傷で前戦を欠場したアンドレアス・ミケルセンが復帰し、オジェ、ヤリ-マティ・ラトバラの3台体制で臨んだオーストラリア。SS1ではミケルセンがトップタイムをマークし、SS2ではオジェがトップタイムを叩き出すも、ミケルセンがトップをキープする展開に。
しかし、オジェの快走は誰も止められなかった。全22のSSのうち、なんと19のSSでオジェがトップタイムをマーク。残る3つは、ひとつは前述のミケルセン、もうひとつをラトバラ、そして残るひとつをシトロエンのミッコ・ヒルボネンが手にしている。
4日目の最終SSを終えた時点で、オジェは2位のティエリー・ヌービルに1分32秒1のリードを築き、今季6勝目に輝いた。
ただし、ドライバーチャンピオンを決めることはできず、次戦のラリー・フランスまでお預けとなった。
ラトバラはトップから2分57秒4遅れで4位、ミケルセンは3分37秒6遅れで6位となり、それぞれ貴重なポイントを獲得している。
ドライバーチャンピオンに王手をかけるオジェが、次戦ラリー・フランスでシリーズ優勝を決めるのか? 注目の第11戦は10月3日から6日の開催である。
(Text by S.Ubukata)