2014年1月16日〜18日、WRC第1戦ラリー・モンテカルロが行われ、フォルクスワーゲンはディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・オジェが優勝、幸先のいいスタートを切った。

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1月13日、有名な「カジノ」前でスタートセレモニーが行われ、シーズンがスタートした2014年のWRC。第1戦のラリー・モンテカルロは16日から18日の3日間、フランス南西部に設定された15カ所のSS(スペシャルステージ)で競技が行われた。


デイ1の16日、スノータイヤを使わない作戦をとったフォルクスワーゲンは、予想外の大雪に苦戦を強いられることに。SS3終了時点でオジェが9番手、ヤリ-マティ・ラトバラが18番手、アンドレアス・ミケルセンが17番手というポジション。それでも、デイ1の終わりには、それぞれ4番手、7番手、9番手まで挽回、翌日に期待をつなぐ。


2日目は、49.03kmのSS7で始まり、オジェはこのSSで見事な走りを見せ、2番手に浮上。さらに同じルートを辿るSS9でついに首位に躍り出た。その後も快調な走りで2位に51.1秒差を築いてこの日の競技を終えた。ラトバラは5位、ミケルセンは8位と、それぞれポジションを上げている。


そして最終日も、オジェが2つのSSでトップタイムをマークし、2位との差を1分18秒9に広げて今季初勝利を遂げた。一方、ラトバラはSS15のパワーステージでトップタイムをマークし3ポイントを獲得。総合順位は5位。また、ミケルセンは7位でポイント圏内に留まった。


優勝したオジェは、「まさに完璧なシーズンのスタートといっていいでしょう。これほどまでに難しいコンディションのラリーモンテカルロで勝利することができ、感無量です。とくにWRCとして開催された今年の勝利は、2009年に私とジュリアン(イングラシア)が獲得した勝利よりも格段に重いものです。大雨や雪に見舞われたひどい状況でしたが、諦めずにアタックしました。とにかく、自分のホームラリーといえるモンテカルロで勝ちたかったのです」
一方、フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクターであるヨースト・カピートは「私はあらためてチームを誇りに思います。ドライバー、コ・ドライバー、エンジニア、メカニック、すべてが素晴らしい仕事をしてくれました。セバスチャン・オジェ選手の速さは世界チャンピオンにふさわしいものでしたし、ヤリ‐マティ・ラトバラ選手とアンドレアス・ミケルセン選手も見事な走りを披露しました。正確なタイヤ選択が難しいラリーでしたが、予測不可能で、ひと筋縄でいかないところが"モンテ" であると思っています。3 台のポロ R WRC がそろって完走し、WRC のアイコンともいえるモンテカルロで勝利を挙げられたことは素晴らしい成功です」と述べた。

次戦の第2戦ラリースウェーデンは2月5日にスタート。幸先のいいスタートを切ったオジェと、北欧出身のラトバラとミケルセンがどんな戦いを見せてくれるかが楽しみだ。


(Text by S.Ubukata)