2014年2月5日〜8日、WRC第2戦ラリー・スウェーデンが行われ、フォルクスワーゲンが1-2フィニッシュを決めた。



フィンランドとノルウェイ出身のドライバーが見せてくれた。ヤリ-マティ・ラトバラが今季初優勝、アンドレアス・ミケルセンが初の表彰台を獲得した。

5日のスーパースペシャルステージで幕を開けたラリー・スウェーデン。SS1で幸先のいいスタートを切ったのは、ノルウェイ出身のミケルセン。セバスチャン・オジェに0.8秒の差をつけてトップタイムをマーク。ラトバラは2.4秒差で4位スタートとなった。

本格的に競技が始まった6日は、SS2でオジェがトップを奪うものの、SS6でミケルセンが一時トップに躍り出るなど、フォルクスワーゲン勢どうしの激しい戦いが繰り広げられる。そして、この日の最終SSであるSS7を終えたところで、1位:オジェ、2位:ミケルセン、3位:ラトバラとなり、フォルクスワーゲンがトップ3を独占する。


波乱は7日最初のSSで起きた。トップを奪還したオジェがスノーバンクに突っ込み、大きく遅れをとる。これでミケルセンがトップに返り咲くが、ミケルセンを上回るペースで追うラトバラがSS10でついにトップに躍り出る。ラトバラはSS15でタイムを落とす場面もあったが、そのまま首位を守りきり、今季初優勝を遂げた。

一方、ミケルセンは、3番手、シトロエンのオストベルグに迫られながらも、最終的には5.9秒の差で2位となり、初の表彰台を獲得した。

一時は総合20位まで順位を落としたオジェは、その後の健闘で6位にこぎ着けた。この結果、ドライバーズ選手権ではラトバラが首位に立ち、これをオジェが追うかたちになった。ミケルセンは4位。

次戦の第3戦は、3月6日スタートのラリー・メキシコ。次に表彰台の中央に立つのは誰か?

フォルクスワーゲン勢の活躍に期待がかかる。

(Text by S.Ubukata)