ラリー2日目のSS4まで、ヒュンダイ勢に1位と2位を許していたフォルクスワーゲン勢だが、SS5でヒュンダイ勢がトラブルやクラッシュで優勝戦線から離れると、トップに躍り出たのがラトバラだった。
2日目終了時点でもラトバラが首位を守り、これを1.9秒差でフォルクスワーゲンのオジェが追う展開。3日目以降、フォルクスワーゲン同士の熱いトップ争いが予想された。
そして3日目、プレッシャーをかけるオジェに対してラトバラはオジェとの差を広げていった。しかし、SS13でタイヤトラブルに見舞われ約2分をロスし、3番手に後退。21秒3差で先行するシトロエンのオストベルクを追う展開に。一方のオジェはオストベルクに1分40秒の差をつけ、首位の座を確かなものにした。
最終日、オジェはリスクを冒さない走りで首位を守りきり、今季4勝目を挙げる。一方、ラトバラは果敢な走りでオストベルクとの差を9秒7まで縮めるものの、ポジションアップは叶わなかった。
フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンは4位に終わったが、最終のスーパーSSではトップタイムをマークしている。
[リザルト]
FIA Rally World Championship (WRC),
Rally Italy
1. Sébastien Ogier/Julien Ingrassia (F/F), Volkswagen 4h 02m 37.8s
2. Mads Østberg/Jonas Andersson (N/S), Citroën +1m 23.1s
3. Jari-Matti Latvala/Miikka Anttila (FIN/FIN), Volkswagen +1m 32.8s
4. Andreas Mikkelsen/Ola Fløene (N/N), Volkswagen +2m 39.3s
5. Elfyn Evans/Daniel Barritt (GB/GB), Ford +4m 41.8s
表彰台独占こそ逃したものの、フォルクスワーゲンは今季負けなしの6連勝。次の第7戦は6月26日スタートのフィンランドだが、このまま連勝は続くのだろうか?
(Text by S.Ubukata)