2014年10月3日〜5日、WRC第11戦ラリー・フランスが行われ、ヤリ-マティ・ラトバラが優勝。また、アンドレアス・ミケルセンが2位に入り、フォルクスワーゲンが1-2フィニッシュを飾った。
ラリー・フランスは、18のSSで競われるターマック(舗装路)ラリー。現在、ドライバーランキングトップのセバスチャン・オジェにとっては母国開催となるだけに、ここで勝利しドライバーズタイトルを決めたいところだ。


しかし、初日の3日、オジェに不運が襲いかかる。SS2でエンジントラブルに見舞われて4分をロス。さらに、タイムコントロールの到着時間を誤ったためにペナルティを科され、戦線離脱を余儀なくされたのだ。


一方、この日、ラトバラとミケルセンは常に上位タイムをマークし、両者がトップ争いを繰り広げる。


SS7終了時点でラトバラがトップ。2位のミケルセンに8.2秒のリードを築く。3位はシトロエンのミークで、ミケルセンとの差は14.9秒。
2日目もラトバラとミケルセンが1-2を独占するが、両者の差は徐々に広がり、SS14終了時には28秒差に。一方、ミケルセンと3位ミークとの差も25.7秒に広がり、ラトバラは無理をしない戦略に切り替えた。


そして最終日、ラトバラはトップタイムをマークすることはなかったが、ペースをコントロールすることで総合トップをキープし、今季4勝目を手に入れた。なお、ターマックでの勝利はこれが初となる。


ミケルセンは44.8秒遅れで2位を獲得。3位にはシトロエンのミークがつけている。オジェは総合13位に終わったが、最終にパワーステージでトップタイムをマークし、ボーナスポイント(3ポイント)を手に入れている。


次戦のスペインは10月23日〜26日の開催。オジェがトライバーズタイトルを決められるかどうかに注目が集まる。

(Text by S.Ubukata)