2014年11月13日〜16日、WRC第13戦ラリー・グレートブリテンが行われ、セバスチャン・オジェが今季8勝目を挙げた。
今季最終戦となるラリーがイギリスはウェールズで開催された。23カ所のSS、SS距離305.64kmで争われるグラベル(未舗装路)ラリーだ。


本格的な競技が始まった14日は、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェとヤリ-マティ・ラトバラが好調な走りを見せ、3位のミッコ・ヒルボネン(フォード)に1分以上の差をつけて競技をリード。トップのオジェと2位のラトバラの差は6秒6で、翌日にも激しいバトルが予想された。


ところが15日の最初のSSでラトバラはコースアウトし、トップから3分15秒4遅れてしまう。これにより、オジェは独走状態となる。2位のヒルボネンとは1分13秒8の差があり、その後はリスクを冒さない走りで首位を守りきった。


結局オジェはヒルボネンを37秒6リードしたまま最終SSを終え、今季8度目の優勝を果たした。フォルクスワーゲンは今季13戦12勝を挙げ、マニュファクチュアラー最多勝利を記録している。


ラリー終了後、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは、「13戦中12勝という最高の1年になりました。しかし栄光の余韻に浸っている暇はありません。ラリ ーモンテカルロまであと65日しかないのです。できる限りの準備を整え、2015年に臨みます」と語った。

フォルクスワーゲン圧勝で終わった2014年。2015年はどんな戦いを見せてくれるのか、フォルクスワーゲンの活躍に期待しよう。

(Text by S.Ubukata)