2代目となる現行モデルが日本に登場したのは2011年1月で、発売から4年でマイナーチェンジ版が導入されることになった。
これまでは、3.6L V6 FSIエンジン搭載の「トゥアレグV6」と、3L V6スーパーチャージャーとモーターを組み合わせた「トゥアレグ ハイブリッド」の2タイプだったが、今回のマイナーチェンジにともない、「トゥアレグV6」と、装備を充実した「トゥアレグV6アップグレードパッケージ」の2グレードに変更されている。
280ps/36.7kgmを発揮する3.6L V6や8速オートマチック、高いオフロード性能を誇る4WD「4X MOTION」など、走りに関する基本部分はマイナーチェンジ前から持ち越される一方、デザインの変更や安全装備の充実がマイナーチェンジのポイントとなる。
エクステリアでは、フロントマスクが一新され、クロームの水平バーにより水平基調を強調。また、クロームパーツを多用することで、高級感を強めている。
マイナーチェンジにともない、ボディカラーのバリエーションも変更。新色の「リーフブルーメタリック」「ムーンライトブルーパールエフェクト」「サンドゴールドメタリック」「ブラックオークブラウンメタリック」「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト」と、「タングステンシルバー」「ディープブラックパールエフェクト」「ピュアホワイト」の8色が用意される。なお、オリックスホワイトマザーオブパールエフェクトは有償オプションペイントとなる(12万9600円)。
インテリアは、基本的には変更前のデザインを踏襲しているが、メーターやエアコンの操作パネルなどの照明が白に変わり、より上質な雰囲気に仕上がっている。デコラティブパネルはトゥアレグV6がシルバーメタリック、トゥアレグV6アップグレードパッケージがウォールナットを採用。レザーパワーシートはアップグレードパッケージのみの装備。ナビゲーションシステムのRNS850は標準装備だ。
安全装備は、30km/h未満で自動ブレーキを作動させるフロントアシストプラスや、事故の際に10km/h以下になるまで自動的にブレーキをかけて二次被害を防ぐマルチコリジョンブレーキが標準で装着される。
レーンアシスト、サイドアシストはアップグレードパッケージに標準。レーダーを使ったクルーズコントロールのACC(アダプティブクルーズコントロール)は全車に標準装着となる。
価格はトゥアレグV6が637万円、トゥアレグV6アップグレードパッケージが686万円。オプションのコンフォートパッケージ(エアサスペンション+電動パノラマスライディングルーフ)が53万円となる。
(Text by S.Ubukata / Photos by M.Arakawa)