ラリー・スウェーデンは、21カ所、308kmのSSで行われるスノーラリー。スウェーデン南西部のハグフォースがベースとなり、一部のSSがノルウェーに設定されている。
今回、素晴らしいパフォーマンスを見せたのが、ノルウェー人ドライバーのアンドレアス・ミケルセンだ。
フォルクスワーゲン勢は、2日目中盤まで、セバスチャン・オジェ、ヤリ-マティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンの順でラリーをリード。ところが、SS9でオジェとラトバラが大きく遅れ、オジェが4位、ラトバラは23位まで順位を落としてしまう。ここで首位に浮上したのがミケルセンだった。
ミケルセンは3日目のSS17で首位をヒュンダイのヌービルに明け渡したものの、SS18では首位を奪還。そして、最終のSS21を2位オジェと3秒差、3位ヌービルと4.6秒差で迎えることになる。
ここで逃げ切れば初優勝というミケルセンだったが、痛恨のスピンを喫し、惜しくも優勝を逃し3位に終わった。一方、オジェはこのSSでトップタイムをマークし逆転優勝、今季2勝目を挙げている。
ラリー終了後、ミケルセンは、「最後の最後に初優勝のチャンスを逃してしまいました。それでも、この週末に得られた結果を誇りに思います。また次戦メキシコでも優勝争いに加わることができるよう、ベストを尽くします」と語った。
一方のオジェは、「この勝利を心から誇りに思います。過去最もスリリングな結末でした。アンドレアスのことは残念ですが、彼とは今後も激戦になるでしょう。本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」とミケルセンを讃えるコメントを寄せている。
次戦は3月5日〜8日のラリー・メキシコ。オジェの連勝を止めるドライバーは現れるのか?
(Text by S.Ubukata)