ラリー・ポルトガルは、ポルトガル北部のマトジーニョシュをベースとするグラベルラリーで、16のSS、SS距離351.71km、総走行距離1526.16kmで争われる。
21日は、スーパーSSとなるSS1が行われ、首位にアンドレアス・ミケルセンが立つとともに、2位にセバスチャン・オジェ、3位にヤリ-マティ・ラトバラがつけて、好調なスタートを切る。
22日はSS2からSS7が予定されていたが、SS5はキャンセル。そんな中、5つのSSのうち2つのSSでトップタイムを叩き出したラトバラが首位に浮上。ミケルセンは3位、オジェは6位に後退する。
3日目の23日は、SS8からSS13までが行われ、ラトバラがリードを守る一方、オジェが一気に巻き返しを図り、2位にポジションアップ。ラトバラとの差を9.5秒まで縮めている。
そして最終日の24日は、3つのSSのうち2つのSSでオジェがトップタイムをマークしたものの、ラトバラは8.2秒差で逃げ切り、今季初優勝、WRC通算13勝目を獲得した。
ミケルセンはオジェから20.4秒差で3位となり、フォルクスワーゲンはラトバラ、オジェ、ミケルセンの順で表彰台を独占した。
レース後 ラトバラは、「しばらく低調続きでしたから、ポイントを取り戻せたのは非常に大きなことです。すごい重圧でしたが、重要な場面でも踏ん張ることができました。これまで支えてくれたチームの皆に感謝しています」とコメント。
また、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは「アルゼンチンで残念な思いをしたぶん、ポルトガルで最高の成績を収められた感慨はひとしおです。 表彰台を独占したクルーたちの活躍はもちろん、それを支えたチーム全員の働きも誇りに思います」と述べている。
次戦は6月11日〜14日のラリー・イタリア。
(Text by S.Ubukata)