ラリー・オーストラリアは、オーストラリア東海岸にあるコフスハーバーを拠点に、17のSS、SS距離311.36km、総走行距離1023.70kmで争われるグラベルラリーだ。
DAY1の11日は、選手権ランキングの順に出走するため、フォルクスワーゲン勢は路面の"砂利かき"役となり不利な状況を強いられた。それでも、この日の最終SS(SS8)終了時には、ヤリ-マティ・ラトバラが首位、シトロエンのクリス・ミークが2位、セバスチャン・オジェが3位、アンドレアス・ミケルセンが4位につける。
DAY2の12日も選手権ランキング順の出走は変わらなかったが、オジェがミークをかわしてトップに浮上。ラトバラが3位、ミケルセンが4位でこの日の競技を終えた。
DAY3は、砂利かき役を終えたオジェがすべてのSSでトップタイムを叩きだ出し、堂々の優勝。ラトバラは2位、ミケルセンは4位となった。
競技後にオジェは「再び世界チャンピオンになることができて、素晴らしい気持ちです。今回は僅差の戦いでしたが、勝って王座を決めることができました。マニュファクチャラーズタイトルも獲得でき、最高の結果です」と述べた。
また、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは「これほど早い段階で世界チャンピオンを確定でき、まるで夢のように思っています。ドライバー、コ・ ドライバー、そして彼らを支えるチームの全員が素晴らしい仕事をしたことを誇りに思います」とコメントした。
次戦は10月1日〜4日に開催される「ツール・ド・コルス」。オジェが母国で優勝を手にすることができるか、注目である。
(Text by S.Ubukata)