ツール・ド・コルスは、フランス領コルシカ島を舞台に、9のSS、SS距離332.72km、総走行距離983.80kmで争われるターマック(舗装路)ラリーだ。
今年のツール・ド・コルスは悪天候に見舞われ、DAY1のSS2とDAY2のSS4がキャンセルになるなど、厳しい状況下での戦いになった。
DAY1の2日には、母国開催となるセバスチャン・オジェがSS3でパンクに見舞われ優勝戦線から離脱。ラトバラが3位、ミケルセンが7位で1日目を終えた。
しかし、2日目にはラトバラが上位陣を上回るタイムを連発し、この日最後のSS6終了時点で2位のエルフィン・エバンス(フォード)に2.0秒の差をつけて首位に浮上。ミケルセンはエバンスから28.8秒遅れの3番手にポジションをアップしている。
最終日はラトバラが2位との差を広げて今季3勝目を獲得。ミケルセンはエバンスに3.2秒まで詰め寄るがポジションアップにはいたらず、3位で競技を終えることに。
競技終了後、ラトバラは「ツール・ド・コルスで優勝できて、最高の気分です。路面コンディションは簡単ではありませんでしたが、冷静さを保つことに注意しました。この勝利を、私のヒーローであるヘンリ・トイボネンに捧げます」と語った。
また、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは「勝ったふたりは過酷な天気のなかでも追い上げを見せ、適切なアタックをかけていきました。まさに勝利にふさわしい内容です。ほかのドライバーたちも素晴らしい走りを見せてくれました」と述べている。
次戦の「ラリー・スペイン」は10月22日〜25日に開催される。
(Text by S.Ubukata)